▼MSIEなしで Windows95 OSR2 をインストールする▼

リテール版のWindows95と違い、OSR2では、クリーンインストールでも 強制的に Internet Explorer 3.02 がインストールされてしまいます。 が、setuppp.infを書き換えれば 最初から MSIE なしのインストールが 可能です。

まぁ今時Win95をクリーンインストールするのはよっぽどの 物好きでしょおね

▽やりかた

CDROMのファイルを一部書き換えなければならんので、CDROM の WIN95\ 以下をハードディスクにコピーします。

次に、PRECOPY2.CAB に含まれている SETUPPP.INF を抽出します。

	D:\WIN95> extract /l . /e PRECOPY2.CAB SETUPPP.INF

生DOSで起動してて A:\ が書き込み不可だと "A:\に書けない…" みたいな意味不明なエラーで止まりますが、 要するに伸長後のテンポラリを書こうとしているようです。 これは TMP 環境変数で変えられるので、あらかじめ ハードディスクなりに向けておくのが吉。

できたSETUPPP.INF の [load_inf] セクションを いじくります。

これらをとっぱらうなりコメントアウト(";")なりで無効にします。

WIN95\EXTRACT.EXE があるので、抽出までは95インストール前 でもできますが、いじくるのはエディタがないとつらいので 用意しておきましょう。

あとは普通通り setup.exe でインストール。 {inetmail,mos,msmail}.inf も外しておけば、 MSNへのショートカットも作られなくなります。

OSR2 のFAQなんかでは setuppp.inf をいじくったあとは layout.inf を setuppp.inf=0,... にしろとあることが多いんですが (孫ひきばっかりで原典は何?) 日本語版では処理が違うのか、これをやらなくても 書き換えた setuppp.inf が使われているようです。
Win98 は最初からIEがシェル統合で入ってしまうので この方法は使えません。98Liteでも95のシェル(explorer.exe)に 入れ替えざるをえないというところからも

あとしまつ

この方法でインストールすると、ワードパッドが使っている RICHED32.DLL が足りないので、 手動で摘出してインストールしておきます。 本来は msmail.inf がインストールするらしい。
(よくFAQにある「英語版に置き換わったので日本語入力できない…」とは違う。 最初からインストールされていない)

	D:\WIN95> extract /a /l %windir%\system win95_03.cab riched32.dll
	(実際は WIN95_23.CAB あたりに入っているらしい)

▽参考文献

How do I make Setup NOT install things like MSIE, MSN, etc? (Windows95 FAQ)
非常に重要なことが書いてあるので、やろうという人は 目を通しておいた方がいいでしょう。 (英語だから読まない奴が圧倒的多数なんだろうな〜)

<かべ@sra-tohoku.co.jp>

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