可視化技術に身を投じる研究者の中には、画像の美しさより その中身を理解しようと するものがいる。このような行為はやめさせなければならない。
図の美しさを台無しにするばかりでなく、見る人を 現実へそらしてしまう。 (注: きれいに見えるように色の順番を決めよう。よい結果を得るには、 場所によって色の割当を変えるのが良い。)
古くさい物理、生物学の分野では、図に矢印と説明書きを 入れたがる。これでは図の分かりやすさを誘導してしまう。
すごいと思ってもらえなくなるかもしれない。 何であってもきれいに見えるものは正しいはずだ。
平たいアバタがたくさん見えるのはよろしくない。 間違いを隠し出版を早める効果もある。
自分の超並列機で何時間もかかるのとたいして違わないものが 立方体の集合†なら数秒で得られるという事実は この際関係ない。
見かけの性能がグンと上がる。タネを明かさないこと。
残りの法則を忠実に守れば、すでにきれいな画像を製造している (自分の)ソフトウェアのデバッグを避けることができる。
補間法についてあれこれ悩むより、ad hocなやり方の方が ずっときれいな画像ができる。バグがかっこいい画像を生成する かもしれない。美こそ真実である。
バグを発見してしまうかもしれないし、他人の方法 のほうがきれいかもしれないからだ。
FAST†,AVS†といったシステムは新しい手法を導入できる。 これを使うことは8条に反するし、 「今まで存在しなかった」ことにもならない。
追試されると、まずい所がばれてしまうかもしれない。
データ一つなら効率的な手抜きが可能だ。 パレットをいじって複数のデータを使っているように見せよう。 10条も励行すること。
隠し切れなかったら他のデータで試してみよう。 それでもだめなら、
影やハイライトがそこにかかるようにしよう。
ただしペイントソフトは絶対に使わないこと。それは科学的でない。
プロ以外にはウソだとは分からない。
心配無用。彼らも自分の時は同じことを言っている。
「並列計算機の性能のハッタリのかまし方†」というのもあるらしい。
Translated by かべ@dais.is.tohoku.ac.jp