付属デモプログラム
HCl ver1.6にはHCl の特徴を利用したいくつかのデモプログラムが付属
しています。
ifs.lispはIterative Function Systemによるフラクタル画像作成のデモ
プログラムです。ifsの引き数にはX server名の文字列を指定する事ができます。
デフォルトはDISPLAY環境変数を参照します。HCl 上のCLXの簡単な例題です。
ifs.lispはコンパイルするとかなり高速になります。
[1]->(load "ifs")
;; Loading ifs.lisp..... completed.
t
[2]->(ifs)
graphics.lispはHCl + CLXで書かれた簡単なグラフィクスツールのデモプロです。
キャンバスに円、正方形を描くCLXの対話型アプリケーションの例です。
gdemoを評価するとウインドウが現われ、マウスの左ボタンで円が、中ボタン
で正方形が描かれます。
[1]->(load "grahic")
;; Loading graphic.lisp..... completed.
t
[2]->(gdemo)
demo/coroutine/xdemo.lspはHCl ver1.6のco-routineを利用した離散系
シミュレータによる簡易ロジックシミュレーションです。
CLXを組み込んだHCl(インタプリタ、コンパイラを問わず)とX11R4サーバ
で動作します。
xdemo.lspにはクロックジェネレータ(clock),4ch オシロスコープ(X-logic-scopr),
Dフリップフロップ(SN7474)、それによるTフリップフロップ(TFF)、
さらにTFFを4個組み合わせた4bit2進カウンタ(SN7493)が定義されています。
関数,make-circuitはそれらのプロセスの初期化及び変数共有による配線を
行ないます。その後(run-it n)でnクロック実行し、その結果がX-logic-scope
に表示されます。再度run-itを実行しますとその状態から指定クロック数だけ
動作を再開します。
なお、xdemo.lspはcshの環境変数DISPLAYを参照しますのでこれを正しくセット
して下さい。DISPLAYがセットされていない場合はlocalhostをサーバとみなします。
[1]->(load "xdemo")
;; loading xdemo.lsp ....
[2]->(make-circuit)
nil
[3]->(run-it 64)
もくじ