▼my1台目のAT互換機▼

俗に「DOS/Vマシン」と言われているものです。

「ハッカー」とか「ホームページ」とかで 目くじら立てる人はけっこういるのに、 「DOS/V」に噛みつく人は不思議といないんですよねぇ なんでだろ

初めてのくせに、いきなりパーツレベルで集めて組み上げています。 経験ゼロというつもりはなく、研究室の機械のお守で 一通りのトラブルは経験しているので、何とかなる自信はありました。 昔(VL-Busとかの時代)と違い、今では相性問題はかなり少なくなってきている というのもあります。 ありがたい世の中になったものだ、うんうん。

でも本当のズブの初心者にはパーツから集める方法は勧めません。 最低でもショップブランド機にしましょう。 今ではパーツから集めても安くもなりません。

$Id: lyra.html,v 1.4 2000-03-06 17:24:27+09 kabe Exp $

▼方針 (当時)

わかりやすくいうと「1世代前の構成」です。

▽安め

ケチって使いにくいシステムにするのはヤです。(誰しも同じ)

本体だけで10万前後を予定。 仙台に居る以上、「激安」は 望めません。 スペックにそれほど高いものは望んでいないので、 CPUやビデオボードにン万円するようなものは使いません。 その代わりケースにはちょっと高めのものをおごりました。

▽Socket7

安価なCPUがあるし、載せ換えが楽しめます。 当時Celeronは出ていませんでしたが、出ていても相手にしなかったでしょう。

▽ATX

「今後を考えるなら…」てのもありますが、マザーボード上の配置に 無理がないという理由の方が個人的には大きいです。

もともと AT form factor は、CPUが 80286 で チップが小さく、 でかいヒートシンクもいらなかった時代のものですから、どうしても 配置に無理があります。でかかったのはDIPメモリの実装面積でした。 信号の流れ方にしても、2種類の外部バスやローカルメモリの配置から、 ATXのほうが自然です。

▽AMD以外

みんなが使っているのはイヤ。チップのデザインもなんか 安っぽくて好きになれない。

安そうなパッケージはコストダウンのためと思うべきです。 大体チップ表面はヒートシンクつければ見えなくなるんで、 ここにこだわるのは利口とはいえない。

▽150MHzでもいいけど…

研究室のNT機が、ぺんた150の機械で、これで十分だと感じていたので。

しかし、今時こんな低速CPUは売ってません。 どうしても欲しけりゃ低速クロックで駆動すればいいんですけど。

で、 Cyrix 6x86MX-PR200 (166MHz)を購入しました。 店頭にあったCyrixで、一番低速のものです。安価。

▽64M

NT用です。95やUNIXならこんなにいらんでしょうが、32Mとかだと かえって高くつきそう。

▽NT,UNIX

よって、ビデオカードは安物の S3 ViRGE/DX のものを選択。

▽SIMM

知合いから余ったメモリを譲ってもらえるかなーという可能性にかけて。

結局そうはならなかったわけですが。

▽ISA

▽ミドルタワー

ミニタワーの整備性の悪さは研究室のお守で思い知っています。 サイド扉が開きにくいのも×。 デブになるので、電源がタテ置きになるタイプも×。

店のにーちゃん曰く、ミドルタワーを欲しがるのは2台目とか パワーユーザーなんだと。 てことは、初めての人は何を買っていく?ミニタワー?
…あ、既製品か。

▼結果

最終的な構成
マザーボード ASUS SP97-XV
CPU Cyrix 6x86MX-PR200
メモリ SIMM 32M*2 = 64M
HDD Quantum Fireball 4100SE
ビデオボード S3 ViRGE DX + 4M VRAM搭載品 (Sparkle製、PCI)
ケース メーカー不明、MM-3713
NIC Realtek RTL8019AS搭載品、ISA仕様
その他鍵盤、鼠、CD-ROMドライブ、FDD、 CPU放熱器、Windows95 OSR2

しめて¥110000くらいだったかと。 激安ショップブランド機よりちょっと高めですが、組み合わせる楽しみが あるのでよしとします。

CD-ROMなんかも8倍速くらいでよかったんですが、 キョービそんな品は売ってません。

ケースはデザインで選びました。¥13000くらいでしたが、これがあたりで、 ネジ二本でパネルが外れ、シャドウベイとFDDベイが別体でこれも外れます。 5"ベイは、直接固定するのではなく、レールをビス止めしてから 滑り込ませるタイプです。 マザーボード側のパネルは固定ですが、これで十分です。 買ってから気づきましたが、前面にはファンもついています。

その後いろいろとケースを見て回っていますが、こういう「使いやすい」 ケースってなかなか無いようです。 ¥13000てのは一つの目安のようですね。

SP97-XV のVてのはビデオ回路内蔵のもの(SiS5598チップセット)ですが、 店頭に並んでいたもので安めのものを物色したらこれでした。 VGAコネクタまでの配線に無理があるらしく、ゴーストがひどいです。 (いいディスプレイで見てみないと見えないかもしれませんが)
どっちにしても、XFree86を使おうと思ったらとりあえず ViRGE あたりをつけてやる必要があるので、内蔵ビデオは使っていません。

それ以外でも、このSiS5598は データシート が簡単に入手できる所が気に入りました。 データシートってもスペック表ではなく、BIOSや マザーボードを作るのに必要なレベルの資料です。

ハードディスクはちと失敗でした。うるさいです。回っているだけで 「ぎゅいーん」といいます。個体差のようですが。

難点が一つ。
RTL8019のネットワークカードはこのマザーボードと相性が悪いようで、 附属の設定変更ツールが途中で固まります。 とりあえずこの時は研究室の機械に挿して設定しました。


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