▼POP/IMAPサーバー機能比較▼
$Id: popsv.html,v 1.4 2006-09-06 15:54:51+09 kabe Exp $
▽POP/IMAPサーバ選択時の検討事項
- メールスプール形式:mbox / Maildir
- メールスプール位置の指定:$HOME/mbox, /var/mbox/%u/Maildir/, LDAPを索く
- mbox配送時のロック方法:MTAとそろえる必要あり。flock/lockf/dotlockなど
- ユーザー情報:uidや$HOMEを得る。/etc/passwd, PAM, LDAP, postgres
- MTA-MUA 認証プロトコル:USER/PASS, APOP, RPOP, SASL
- 認証データベース(平文パスワード):CRAM-MD5,DIGEST-MD5,APOPで必要。/etc/pop.auth など
- SSLを使用するか
- POP-before-SMTP でSMTPサーバへ通知 (DRAC)
- mbox/Maildir
-
当然、メール配送サーバ (sendmail,Postfix,Courier,Qmailなど) と
合わせなければいけません。
- スプール位置
-
普通は /var/mail/user か ~/Maildir/ ですが、
バーチャルホスティング時に変えたくなることもあります。
これも配送サーバと整合性をとらなければならないし、
そもそも設定可能でないと動きません。
- mboxロック
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/var/mail/ のロック方法も配送サーバと揃えないと悲惨なことになります。
なお Maildir ではこの心配はありません。
- ユーザ情報取得
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nsswitch.conf にて全部統合してしまえば一番手間がかかりませんが、
バーチャルホスティング時に要考慮。
- パスワード照合
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PAMで統合するのが楽ですが、
APOPやDIGEST-MD5ではサーバ側で生パスワードを抱える必要あり。
パスワードを統合管理している場合は、統合システムに生パスワードの
投入機能がついていないと往生します。
生パスワードが流れるのを嫌うだけなら、POPs/IMAPs
(POP/IMAPをSSL上で流す) も選択肢に入れよう。
かべ@sra-tohoku.co.jp